最終戦、そしてプレーオフへ

2021年10月10日、アースケア敷島サッカー・ラグビー場を会場に、

2021なでしこリーグ2部 第14節(最終節)

バニーズ群馬FCホワイトスターvsつくばFCレディース

の試合が、13時キックオフで開催されました。

前節の直接対決に0-5で敗れたことにより、得失点差の逆転は絶望的。勝ち点で上回るしかないバニーズにとっては、可能な限り得点を入れて勝ち、同時刻開催の湯郷BellevsJFAアカデミー福島の試合結果次第、という優勝条件。かなり厳しい上に自力優勝はないですが、わずかな可能性、そして準優勝になった時のプレーオフに繋がるような内容の試合にしたいところ。

出発時の長野県内は晴れていましたが、碓氷峠あたりから深い霧。

現地のアースケア敷島サッカー・ラグビー場は、メインスタンドに水溜りが残っていて、夜か早朝に雨が降ったことを窺わせます。試合記録では気温 23.8℃、湿度59%とありますが、それ以上に蒸し暑く感じました。

バニーズ群馬FCホワイトスターの練習の様子。

あまりに上手く回り過ぎた静岡戦のスタメンを継続してアカデミーに大敗したのもあり、野田監督はスタメンを入れ替え。特に中盤は、関口選手を左SBに一列下げ、左には中断後ベンチ入りもなかった10番の小嶋選手が久々の出場。右には途中出場が多かった高村選手を起用。中央は高塚選手の相方に前川選手と、高塚選手以外の3人を入れ替え。FWには中断後の2試合を途中出場だった、リーグ得点ランク2位の兼重選手が先発復帰しました。

練習後には、前橋市長さんの挨拶。

せっかく最終戦なので、クラブは事前にもっと試合情報のアピールなりしても良かったと思うのですが、地元ではPRあったのかな?この日の観客はチームにとってシーズン最多(今年のなでしこリーグ2部最多かも)563人の観客が集まりました。

試合前、両チームの記念撮影、円陣。

小高選手が目に何か入ったかコンタクトでもずれたか、GKグローブを着けた状態だったので関口選手や野間選手に見てもらってました。

中断明け後初スタメンの10番小嶋選手、20番高村選手、15番兼重選手。

試合の様子は、チーム公式YouTubeのハイライトをご覧ください。

20分、右CKから兼重選手がヘディングで折り返し佐藤選手が頭で決めて先制。

40分、左CKから佐藤選手がヘディングですらしたボールが右ポスト直撃、跳ね返りを瀧澤選手が押し込んで2点目。

2-0で後半へ。高村選手と前川選手に代わり、小松選手と小泉選手が出場。

58分、左から崩され、角度を作ってからつくばの富井選手が放ったシュートは、DFに当たってコースが変わり小高選手が反応しきれず、触ったもののゴールへ。2-1。

直後の59分、左から関口選手が蹴り込んだボールは相手GKが叩き落としたものの、ワンバウンドしたボールを小松選手がダイレクトボレー。失点直後の得点で再び2点差。

試合はそのまま、3-1で終了。バニーズ群馬FCホワイトスターが最終戦を勝利で終えました。

試合終了後、毎回恒例の相沢キャプテン挨拶。

元々条件が厳しく、ハーフタイムにはアカデミーのリード(結局アカデミーが1-0で勝利)が伝えられていたこともあり、準優勝が決まっても穏やかな雰囲気。野田監督も笑顔でインタビューに応え、プレーオフでの後押しをお願いしていました。

選手インタビューは、2点目を決めた瀧澤沙樹選手。初かな?

対戦相手や応援にも新潟医福の元チームメイトが来ていて、一緒に対応する兼重選手と小高選手。

2021なでしこリーグ2部、最終順位。

3強が優勝争いをしたものの、直接対決の差が大きく響き、このような順位に。

この日の試合の内容としては反省点も多く、シュート20本を放ちながら3得点は少し決定力やシュートセレクトを考えなければいけないし、相手がシュート4本とはいえダイジェストにあるように小高選手のセーブ(特に前半のセーブは、弾き方によっては詰められて失点していた)で食い止めた部分もあり。後半の失点シーンは左サイドにぽっかり穴が空き、数的不利を作られ、カバーも遅れていました。関口選手の攻撃力は3点目の起点になったように大きな武器だけど、関口選手がSBで出場して攻撃参加した時のチーム全体のリスク管理は、このシーンはお粗末だったように見えます。

相手のロングフィード直後は、この形。関口選手が前に出かけたところで裏に放り込まれています。左CBの野間選手が追いますが、野間選手1人で相手2人に対応することに。交代出場で元気なつくばFW沖土井選手が外に流れてボールに先に追い付き、得点したつくばMF富井選手にパス。

この時点で本来なら中をもう一人が塞ぐべきだと思いますが、中盤は誰も間に合っておらず、もう一人のCB瀧澤選手は真っ直ぐ下がってしまい画面外左。富井選手へのパスが通った時点で野間選手も無力化し、富井選手は余裕を持ってシュート角度を作りにドリブル開始。瀧澤選手が慌ててカバーに行くも間に合わず、シュートブロックでコースが変わり失点。このプレー前に群馬の小高選手や野間選手が接触プレーで傷んでいた影響もあったかもしれませんが、その辺も含めてのリスク管理。プレーオフまでに修正しておいてもらいたいものです。

中断明けの静岡戦後半からアカデミー戦、この日のつくば戦まで、細かいミスが目立つ選手が多いのも気になりました。ケガも含めたコンディションの問題であれば、これで半月ほど準備期間があるので、万全の状態で臨めますように。

良かった点は、セットプレー絡みで2得点できたこと。高塚選手が主に蹴っていたFKやCKを、この3試合は小泉選手や高村選手が蹴ってゴールに繋がっているのは良い材料。相手もゴールに近い場所では簡単にファール出来なくなります。

そして、失点した直後に得点できたこと。アカデミー戦でも数少ないチャンスを単独突破で作り出したように、小松選手のサイドからの崩しは頼りになります。この日の得点が今シーズン5点目。兼重・佐藤・相沢の前線3選手に次ぐ得点源になりつつあります。佐藤選手の裏抜けをアカデミーに封じ込まれたように、一辺倒な攻めは守る方にとってはそれだけケアすれば良いのだから楽。サイド攻撃、裏抜け、最前線でのキープ、パスでの崩しなどパターンを豊富に使えるようになれば。

プレーオフの相手は、JFAアカデミー福島の昇格資格があるかどうかに左右されますが、ないという説が有力。こんなもん優勝決まる前にリーグで発表しておけば良いのに。恐らく大和シルフィードとの戦い。プレーオフも発表はされていませんが、ホーム&アウェーで10月最終週+11月1週が有力のようです。

下忍のAC長野パルセイロレディース応援ブログ2冊目

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