サポと、選手と、環境と。

正月早々こんなエントリーからは嫌なので、年始のご挨拶を挟んでこちらに。

※そこそこ長文です。


先日、INAC神戸の公式HPから、このようなニュースリリースがありました。

このリリースがある数日前から、フォロワーさんのツイートを通じて当該アカウントの発言は目にしていました。第一印象は「うわぁ・・・」って感じでした(笑)他にもそういった方は多かったらしく、石井和裕さんは「女子サッカー選手に対する女子サッカーの特殊ファンによる誹謗中傷行為をどのように防ぐか。」というnoteを書かれています。

今回は女子サッカーとなでしこリーグチームスタッフに対する誹謗中傷ですが、これが例えば同じアスリートでも男性選手に対する女性ファンのストーキング(ファンの絶対数が多いほど、マナーの悪い連中や、上記の記事で「特殊ファン」と形容される者は増えるのではないかと推察しています)であったり、または同性であっても問題は在ったり、また数年前に長野県出身の女性ソロシンガーの方が襲撃され命の危険に晒されたり、先日も新潟方面のアイドル関係(すいませんあまり詳しくなくて)で襲撃未遂があったり、「ファンと〇〇」の関係で括れるものにはおよそ付いて回る問題ではないかと思います。

(私はアイドルというもののヒエラルキーが良く分かっていないのもあるのか、地下アイドル>女性アスリートってのは逆かなと思ったりもするのですが・・・。)


今回の件は、私のような「スタジアムで選手にカメラを向ける者」にとっては、全く無関係とは言い切れません。問題を起こす輩が増え、実際にスタジアムで何か事件でも起こすようであれば、規制がより厳しくなることは間違いないでしょう。実際に、なでしこリーグは過去に何度かそういった規制を設けていました。

現在、リーグそのものの規定は具体性があまりない書き方で、各チームの裁量に任されている部分が大きく、主催試合(運営母体)によって大きく異なることも多いです。私はサッカーとは関係ないですが仕事でカメラを使っていた時期があり、イスラミックステートが国際問題となった時期には、某所でかなり入念な手荷物検査を受けた記憶があります。現在、長野Uスタジアムでは、J3の試合では手荷物検査がありますがバッグを開けてちょっと中を見るだけのもの。レディースの試合では運営の規模が小さいからか、そもそも手荷物検査はありません。

カメラで撮影する者も、一歩間違えばストーカー紛いと警戒されることもあるでしょう。自分たちは撮影させてもらっている自覚を常に持って、ルールを守る必要があります。それ以上に、自分の前にいるのは「人」であり、ファンが金払って入場してるから何をやっても良い訳じゃない、相手を悲しませたりするようなことは厳に慎まなければなりません。「お客様は神様です」という言葉がありましたが、神様が自分で自分を神様と表現するのは非常に滑稽ですし(どうしても、子どもの頃に見た志村けんさんのコントを思い出します)、神様が下品なはずはありません。下品な時点で神様失格です。


私は昨年、他の方が使っていた「認知」という意味を最初分かりませんでした。これもアイドルやバンド方面から来た言葉なんでしょうか?相手(ここでは選手)が自分の顔と名前を覚えていてくれることを、そんな言い方をするんですね。私はアカウント名に忍者を名乗っている通り、なんなら目立たずにサッカー見て写真を撮ってブログでこそこそ試合寸評をチラシの裏でやれと怒られない程度に書いてるつもりだったんですが、いつの間にかスタジアムや練習場で知り合いになるサポさんも増えたり、いつの間にか選手にも覚えていてもらったり。本当にありがたいことです。だからこそ、恥ずかしい真似はできないなと思います。(今のところは)私を泳がせてくれているクラブも含め、間違っていると指摘されたら直さなければいけないし、指摘に従わなければいけないと考えています。


ただ、Jリーグがイベントで特定ハッシュタグ付きSNSでの投稿を試合当日に推奨しているように、サポーター自らが情報発信役と成り得るSNSをストップさせるのは、無理があるし勿体ないような気がします。言ったって止められないことはあるし、試合中の動画をはじめとする禁止事項を守っていない例も見掛けることがあります。試合中の動画の撮影は権利を著しく侵害する可能性が高いからか、私が知る限り音楽のライヴ中などでも同様で、ほぼ全て禁止されているように思います。


今は、自らネット上で意見なり写真なり映像なりを発信する手段は多岐に渡り、それをいちいちチェックする手間はクラブには負担になるのは分かります。もし可能なら

・リーグがネット上のチェックを行う

・クラブによる警告や法的措置(情報開示請求、アカウント削除、訴訟)をサポートする

・サポーター同士の情報網や報告などを活用する(これは細心の注意が必要)

が出来れば、少し状況も変わるのではないかと思います。エゴサ等、ネット上のチェックに関しては各クラブで行っても良いと思います。

一昨年・昨年も、同様のストーカー紛いの発言をSNS上で繰り返すアカウントは見ましたし、youtube上で特定の選手を誹謗中傷するような輩、スタジアムで迷惑行為を繰り返す輩も目にしました。知ってか知らずか、チームが何の措置もしていないように見えるのは(もしかしたら既に警告などを行っているのかもしれませんが)残念。その点、INACさんが先手を打ったのは、私は素晴らしいと思います。パルセイロも、広報の大橋さんが積極的にTwitterでの情報発信・収集を始めたり、若いスタッフの方が公式SNSを年末から?担当されるようになったり(善光寺イベントの時の投稿のスムーズさは、これまでとは一味違いました)、徐々にですが色々変化が見え始めています。


見ているサポーターも、プレーする選手も、ボランティアもスタッフも、関わる人全てが。

試合(プレー・観戦)に、練習に、或いはファンサービスに気持ち良く臨める環境作りを。

切に願うばかりです。

下忍のAC長野パルセイロレディース応援ブログ2冊目

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