2019年10月4日から7日、時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンドを会場に、
2019プレナスチャレンジリーグ入替戦予選大会が開催されました。
今大会は8チームが参戦を認められ、群馬FCホワイトスターはグループB。
対戦順に南葛SC、福岡J・アンクラス、ディオッサ出雲FCと戦い、各グループの1位のチームのみがチャレンジリーグ下位との入替戦(対戦相手は10月7日の順位決定戦で)に進むことができます。一敗でも苦しい、3日で3連戦(35分ハーフ、延長なし、PKありの変則)の短期決戦。群馬FCホワイトスターは昨年この入替戦予選を突破し、入替戦本戦ではホーム&アウェーで決着がつかず、PK戦の末に敗れました。昨年の悔しさを晴らす為にも、この予選を再び突破したいところ。
4日(金曜日)の試合は仕事で観戦できませんでしたが、初戦のvs南葛SC戦は4-0の快勝。ただ、観戦した方から聞いた話ではシュート数19-3で圧倒しながら、4得点(中盤の新井選手がハットトリック)は少し寂しいとのことでした。
5日(土曜日)は早朝に長野を出発し、道中は特に渋滞もなく順調に移動(群馬の応援の方々は、圏央道での大渋滞に巻き込まれ試合開始に間に合わなかった方が多かったみたいです・・・)、少し寄り道をしても9時半にはうさぎ島グラウンドに到着しました。
グラウンドの駐車場からは富士山が見えました。
試合時間を示す時計の類はありませんが、ちゃんとスコアボードがあります。しかし。
なんとスコアボードがあるのは、観戦エリアの真裏。
ゴール裏にはこちらの「観戦ご遠慮」貼り紙。結局ゴール裏から見てる人沢山いましたけどね。観戦エリアからはスコア見えないってどういうことなの運営さん。
駐車場も、隣のコートで土日は普通に成年男子のサッカー大会?やってて、駐車場が全く足りず。14時の試合の応援に来た人たちは特に土曜日は駐車スペースが完全に埋まり、入り口の道路の左右に路上駐車の長い列が出来る始末。もうちょっとなんとかならないんですかね・・・。
土曜日の対戦相手、福岡J・アンクラスさんの横断幕。長い。
アンクラスは元々なでしこリーグ1部で戦ったこともある名門。2017年には成績ではチャレンジリーグ残留を果たしたものの、運営状況などから自主退会勧告を受けチャレンジリーグを退会。当時「2019シーズンのチャレンジリーグ入替戦に必ず手を挙げます」と宣言し、運営会社の移行などを経て、チャレンジリーグへの復活を目指しての今大会。ホワイトスターと同じく初日勝利しての2戦目。実質、この日の試合が予選突破への天王山(勝ち点が並んだ場合、最優先で評価対象となるのが当該チーム同士の対戦成績の為)でした。
ホワイトスターの練習風景。
一時、小髙選手しかいなくなってしまったGKには、コーチ歴も長い宇津江選手がリザーブに入っていました。
ホワイトスター応援団のドラム&コールリーダーのお二人。春は3人でしたが、おひとり来なくなってしまい旗持ちだったSHUさんがコールリーダーになっています。他にも、選手関係者を中心に応援が来ていました。
整列と記念写真、円陣風景。
毎回、ほとんどベンチ前で記念撮影をするので後ろからしか応援側からは見えないんだよなあ。その点、ベンチと同じ方向に観戦席がある早稲田大学の東伏見グラウンドは貴重な存在。
福岡J・アンクラスのキックオフで試合開始。
試合は、21分に左サイドのドリブル突破で得たPKを、FW佐藤選手が自ら決めてホワイトスターが先制。
しかし42分(後半7分。トータル70分と変則の為、この記事に関しては後半の時間表示も書き足します)に、その数分前にファールで佐藤選手が倒され、治療で外に出ている間10人での戦いになり、その時間に取られたCKをFW柳田選手にドンピシャヘディングで合わせられて同点に追い付かれます。
ファールを受けた後、佐藤選手はピクリとも動かず、傍目にもやばい感じがしました。なのに主審は止めず・・・。一旦ボールアウトの後、主審が確認するもやはり動かず、担架でベンチ前に搬送。数分気を失っていたようです。前半からアバウトなジャッジが多い主審だなと思って見ていましたが、この後も目立ちます。
65分(後半30分)、残り5分かと思われる時間から、試合が目まぐるしく動きます。ホワイトスターのDFラインの裏にアンクラスのロングパス。誰もがオフサイドと確信し、副審も旗を上げていた・・・にも関わらず主審はスルー。DF相沢選手が背走していて気付かなかったかゆっくりボールをトラップすると、直前に交代出場していたアンクラスのMF阿間見選手が猛然とチェイシング。ボールスキルやドリブルに長けた相沢選手も反応が遅れボールを奪われ、直後に足を引っ掛けてPKを与えてしまいました。
このPKを、アンクラスのキャプテン、DF友田選手が決めて1-2と逆転。
ホワイトスター側にとっては納得のいかないオフサイド無視の判定でしたが、こういう危険性もあるのがサッカー。誰かが相沢選手に、サイドに蹴り出すように指示したり相手の追い込みを伝えていればこういう最悪の結果は防げた可能性が高かったと思います。
厳しい言い方ですが、ホワイトスターの特に攻撃力はチャレンジリーグでも十二分に通用する要素を持ちながら、特に守備面に関して甘かったり雑な面が出てしまうのが、関東1部リーグ戦後半の不振や、この失点に出てしまったのかなと思います。
対してアンクラスは、前半のシュート数7-1と完全に近い形で試合を支配されながら1失点でしのぎ、後半開始直後から流れを引き寄せ同点、逆転と試合をひっくり返しました。何せ全員が良く走り、球際の厳しさを体現していました。それがファールになることは多々あっても、2年でチャレンジリーグに戻るという執念を感じました。昨年、PKでチャレンジリーグ昇格を逃したホワイトスターと、自主退会を余儀なくされそれでも戦いの舞台に戻ってきたアンクラス。ほんの少しの差が点差になってしまいました。
しかし試合はこれでは終わらず。PKを与えてしまった相沢選手が本来のMFにポジションを上げ、同点を目指し攻撃に転じるホワイトスター。今度はその執念が実ります。67分(後半32分)、FW兼重選手が、DFに囲まれながら斜め後ろにトラップしたボールを、ゴール方向を見ないままボレーシュート!これがDFの間を抜けGKの懸命に伸ばした指も届かずゴール右に決まり2-2の同点に。
これでもまだ試合は定まらず、ホワイトスターにとっては残酷な結末が待っていました。68分(後半33分)、アンクラスの放り込んだロングパス。今度は副審の旗が上がらず(観戦者の中には、オフサイドだったという話もありました)同点弾を決めたアンクラスの柳田選手が走り込んでノーマークでシュート。これが決まってアンクラスが2-3と再びリードしました。
私はハーフライン付近で見ていたのでオフサイドかどうかは今回は分かりませんでした。微妙なところでオンサイドだったとすれば、少し前に足を痛めたDF山里選手に代わり、2-2の同点直後に向井選手が入っています。この交代でDFラインに微妙なズレが生じたか・・・。元々4バックのSBはあまりやっていなかった向井選手は責められません。残り2分+ロスタイム、ここで前半戦から慣れている3バック、或いは3バックに両サイドを下げた5バック気味にして残りの時間を戦う選択肢もあったのかなあと後になれば思いますが、そもそも私はただのギャラリーですし、結果論ですので何の意味もないんですが・・・。結果はホワイトスターにとっては本当に残酷なものでした。
試合はそのまま2-3で終了。前述のレギュレーションと、午後の試合結果により、この日の内にアンクラスがグループBの1位通過を確定させました。
6日(日曜日)、同じくうさぎ島グラウンドで11時から行われたディオッサ出雲FCvs群馬FCホワイトスターの試合は、お互い1位の可能性がなくなった消化試合。それでも、まだ皇后杯とリーグ最終戦を控え、良い形でここを去りたい。出雲にとっても今年の最終戦?良い形で締めくくりたいはず。お互い、目標は潰えたものの、今後の為、また見に来てくれた人たちの為(昨日より多くの人が観戦していました)良い試合をしてくれるはず。
練習風景。悔しさを押し殺し、努めて笑顔でいるようにも見えました。
諸事情で、1戦目でハットトリックを決めながら2戦目でリザーブ入りできなかった新井選手も再合流。なぜか逆立ちを何度も(笑)パルセイロレディースの國澤選手といい、ベテランは逆立ちしたくなるのか・・・?
対戦相手、ディオッサ出雲FCの横断幕。数が多いな~。選手個人の横断幕も。
現時点で、ホワイトスターの横断幕系は、SHUさん手作りのものと、私が寄贈した小髙選手の横断幕だけ。ちと寂しい。エンブレム入りの長いやつ欲しいな・・・。
両チーム、ベンチ前で監督・リザーブ・スタッフ含め円陣。ホーム扱いのディオッサ出雲FCがオレンジのユニ、ホワイトスターはアウェー用の灰色セカンドユニ。
ホワイトスターの記念撮影。
ディオッサのゲーム前円陣。
試合は、24分に左サイドを突破した佐藤選手がDFを引き付けて兼重選手にパス。中央で余裕を持ってトラップした兼重選手がシュートを決め、ホワイトスターが先制。
試合は0-1ホワイトスターがリードのままハーフタイム。
ディオッサ出雲FCで目立っていたのは、守備的MFの6番山本選手。ずっと走り回っている訳ではないけど危ない場面にはかなりの確率で顔を出し、守備をする。パスの出し所も良い。ボールを持った時の姿勢が良いので、奪いに行っても難しいようなオーラを出してる。昔、草サッカーをしていた頃に走れないのに守備的MFやれと言われた私が目指したプレースタイルをほぼ確実に体現してる(笑)対戦相手ではありますが、近くで一緒に観戦していた方と「おぉ~」なんて感心しながら見てました。
後半開始前、ホワイトスター円陣。
39分(後半4分)、左サイドを得意のスピードに乗ったドリブルで突破した佐藤選手。内に切れ込んだ後右足一閃!それほど角度のないところから巻いたシュートが見事に逆サイドネットに突き刺さり、0-2とホワイトスターがリードを拡げました。
試合はそのまま0-2で群馬FCホワイトスターが勝利。
試合後、健闘を讃え合う(多分)群馬FCホワイトスターのGK小髙選手と、ディオッサ出雲FCのGK井上選手。井上選手はU代表に何度も選出され、日体大卒業後フットサルのゴレイロに転向した異色の経歴の持ち主。今回は所属するフットサルチーム「府中アスレティックFCプリメイラ」からマルチ選手登録という形で、今大会にも登録されたようです。2人はU代表の頃の知り合いでしょうか。
サポーターへの挨拶。勝利はしましたが、グループBの3試合終了し2勝1敗で2位。目標であった、昨年の雪辱を晴らす舞台に立つことは許されませんでした。来年、再び関東1部に参戦しつつチャレンジリーグに挑戦するか、別の道を模索するのかは分かりません。ただ、諦めるならそこまでのチームだし、優勝の可能性をわずかに残したリーグ戦、そして上のカテゴリーの強豪も待つ皇后杯が残っています。このメンバーでやれるのも、あと数試合。皆さんケガを治して、悔いの無いように。
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