2019年12月1日、藤枝総合運動公園サッカー場(静岡県藤枝市)を会場に、
第41回皇后杯3回戦
AC長野パルセイロレディースvs日体大FIELDS横浜
の試合が、11時キックオフで開催されました。
快晴、そして気温19℃(日向はもっと高かったはず)という12月とは思えないコンディション。有難いことに、昨年の広島も絶好の晴天でした。
天気が良過ぎて、見辛かった電光掲示板(笑)
この日のお散歩に出てきた選手は少なめ。3分の1もいなかったかな。
後に信濃毎日新聞記事が、この試合を「チグハグ」と評していましたが、確かにそうだなと思える場面がいくつもありました。これもそのひとつかも。
メインスタンド挨拶の後、ゴール裏への挨拶。観衆は公式記録では183人。
練習風景。監督同士は何やら明るい雰囲気でお話。これでシーズン5度目の対戦。お互い2部への降格、ケガ人続出という似たような事情を抱えたチーム同士の対戦でもありました。練習では瀧澤選手が非常に良い動きをしているように感じました。
メインスタンドから外に出たところに、この日唯一のスタグル屋台が。アジア系のお姉さん方が販売していて、「スリピース(多分スリーピース)」を購入。プラカップの中にソーセージ、唐揚げ(3つ)、フライドポテトがどっさり。量も十分、味もまあまあだったのですが、作り置きで冷めてしまっていたのと、カップの外に油が沢山付いてたのがマイナスかなあ。ウェットティッシュ持参してて良かった。
選手入場。
それぞれスタメン記念撮影。
パルセイロレディースの円陣。
日体大Fの円陣。GK福田選手ら数選手が見る先は・・・。
ゴール裏ではなく、バックスタンド側の端に陣取った日体大Fのリザーブ外選手。どの試合でもそうでしたが先頭に立って応援団となり、この日もチームを鼓舞していました。
さて、皇后杯は写真のSNS関係については格段規制はないという事ですので、良識に従いつつ何枚か試合中の写真を使って、振り返っていきます。
マッチアップする機会が多かった、パルL横山選手と日体大F関口選手。日体大Fの監督さんがしきりに「くっつくな~!」と指示していました。
試合は、前半のシュートがお互いに1本ずつというしょっぱい内容の中、14分に野口選手が日体大の7番三浦選手を倒してしまいPK献上。これを三浦選手自身がきっちり決めて日体大Fが先制しました。
三浦選手が手を上げた先には、やはり日体大Fの応援団。
左サイドハーフで先発した瀧澤千聖選手。原選手との連携や単独突破でボールを運んでいました。
シュートゼロの展開に業を煮やしたか、本田監督は30分に鈴木里奈選手を下げて鈴木陽選手を投入。前の試合よりタイミングが早い(2回戦では前半終了時)交代ですが、前の試合あまり機能していなかった布陣を何故次の試合も使い、そして早々と見切ったのか?この辺が良く分かりません。9月からの公式戦ではチームトップの6得点と完全に得点源(横山選手は3得点)の鈴木陽選手を出さない理由は、温存かケガの影響くらいしか考えられないのですが・・・。
単独突破を図る横山選手。随所にテクニックは見せましたが、シュート手前で潰される場面が目立ちました。
それでも41分、PKを献上した野口選手がCKからヘディングを決めて試合は1-1の同点に。前半はお互いシュート1本での1-1ということで、両者とも流れからのシュートすらなく、PKとCKを決めるという、微妙な前半でした。
前半終了数分前、接触プレーで足を痛めた横山選手。前に座っていたご婦人が「あ~横ちゃん後半は無理やなあ~」と言っていた通り、前半終了まで歩くことも厳しそうな表情で、ほとんどの人が交代しての治療になるだろうと、私もそう思っていました。
ところがハーフタイム明けの交代で提示されたのは、17→14。瀧澤選手→滝川選手の交代。
動きも良く見え、前半終了時には原選手と後半に向けて色々話し合っていたように見えた瀧澤選手が交代?横山選手が多少動けるようになっていたとはいえ、これも私には疑問符が付く交代でした。恐らく、何か観客には見えない要素があったのでしょう。
この日は先発、中央で相手の攻撃を良く弾き返していた巴月選手。
中央からサイドのカバーリングに奔走した大河内選手。
パルLはシーズン通して攻守に渡るサイドの機能不全が課題となっていましたが、この日も日体大Fにサイドを狙われ、結果的にサイドの守備をきっかけに2失点。個々の問題もありますし、組織としての守り方も機能しませんでした。
日体大の4番瀬野選手。中央にどっしり構えつつ、サイドに正確なパスを供給していました。
決勝点が決まったのは66分。日体大Fの中盤から右サイド(パルLの左サイド)に上がった浮き球のパスに対し、パルLのディフェンスラインは上げたのですがタイミングが遅く、日体大Fの選手と入れ替わるような形に。サイド深くまで突破しての中央へのクロスに李選手が飛び込みました。
78分には巴月選手に代えて山岸選手。
チグハグだなあと一番思ったのは、後半ロスタイムになった頃。
CKを獲得し、ベンチからの指示か自身の判断か、GK池ヶ谷選手が相手ゴール前にダッシュ。ところが横山選手はCKを池ヶ谷選手がゴール前に来る前に蹴り、これを相手GK福田選手が簡単にキャッチ。池ヶ谷選手は慌てて自陣ゴールに引き返すという場面。意思の疎通が取れてないのか、相手守備に隙が出来たのを突きたかったのか、それは分かりませんが。
そのまま試合は1-2で終了。
最後の最後も、今シーズン(特にシーズン後半)を象徴するような、自滅に近い内容での敗戦で、2019シーズンの全公式戦は幕を下ろしました。
自チームの仲間の応援団に挨拶した後、パルLのゴール裏・メインスタンドにも挨拶に訪れた日体大Fの選手たちに、観客から拍手と激励の言葉が贈られていました。
児野楓香選手にお願いして、1枚。この日は応援団の中に入っていました。
Uスタでの対戦ではハットトリックを決め、パルLのサポにも強烈な印象を残した児野選手は、パルLサポにも数人既にファンがいます(笑)私が凄いなあと思ったのは、ハットトリックを決めた後、瀧澤選手のシュートチャンスに対し1度躱されながら反転してボレーシュートをブロックした場面。1点差だったとはいえ、FWがエリア内まで戻って全力の守備を見せたことに驚きました。ケガを治してもらって、また凄いプレーを見せてもらえるのを楽しみにしています。
毎回、バスが出発する時も窓を開けて見送りに手を振ってくれる巴月選手。誰かがイタズラで窓を閉めたのか、「ちょ、あぶな、いたっ」という小声が聴こえた気がしました(笑)
この試合の敗戦で、2019年シーズン編成のパルセイロレディースは、全試合を終了。昨年と同じなら、年内に数回練習をして解散となりそうです。レディースに関してはまだ何もアナウンスが出ていませんが、2部降格もあって、既に10人の退団・引退が発表されたトップチームと同等かそれ以上の激震も考えられます。シーズン総括と展望なんかについては、また別の機会に。
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