応援チームを振り返る(パルL数字編)

先ずは、AC長野パルセイロレディース。

2019年の成績は

リーグ戦:9位(4勝3分け11敗、勝ち点15、得点15(ワーストタイ)、失点26)

リーグカップ:グループA4位(2勝2分け4敗、勝ち点8、得点8、失点18)

プレーオフ:2部降格(2分け、得点1、失点1(アウェーゴール))

皇后杯:3回戦敗退(1勝1敗、得点4、失点3)

公式戦通算:7勝7分け16敗、得点28、失点48

結果は、大失敗と言える。

特に長野Uスタジアムでの成績はリーグ最終戦が初勝利という残念さ。かつて魔境とも言われ、対戦相手を震え上がらせた面影はない。いや、あることはあるか。ただ、その矛先は審判や相手選手、時にはパルセイロレディースの選手にも向けられた。メインスタンドの野次はここ数年で一番酷かった。不甲斐ない試合でフラストレーションが溜まるのは分かるが、審判や選手は結構スタンドからの野次を聞いているし、精神的ダメージを受けている。

審判については、酷いジャッジミス(プレーオフの終了時間間違いは失笑ものだった)も多かったが、観客の野次に対し主審がムキになって逆張り(アウェー有利)しているようにも見えた。ホームチームが、自分で主審を敵に回すパターン。或いは、選手が執拗に主審に文句を言ったり、小笠原コーチが警告を食らったり、チームそのものにも今年特に見受けられる傾向だった。それは相手チームも重々知っていて、アウェー新潟戦でパルLの某選手が頭に血が上って文句を言っていた時に、新潟の選手から「はいはい、分かった分かった」と軽くあしらう一言があり、競技場が笑いに包まれた場面があった。プレー以外の様々な面で、自滅していた感は拭えない。というか確実にあった。


続いて、個人の記録。先ずは出場時間。

引退を発表した小泉選手が、2,667分出場でトップ(全試合先発出場)。リーグカップの1試合を除いて全試合先発フル出場した池ヶ谷選手が続く。出場時間は伸びなかったが、小泉・池ヶ谷の2選手と共に、全試合に登録(試合出場orリザーブ入り)されていたのが巴月選手。春先は攻撃的な役目、リーグカップでは先発の座を失い、秋以降は守備的な役割と極端な起用法にも見えたが、今年は特に若手を中心にケガによる途中離脱が多く、その穴埋めに巴月選手が役割の変更を余儀なくされたという見方も出来る。

得点。表だと5/6仙台戦で1得点だけだが、OGが1つあるのでこの書き方に。

リーグ戦に絞れば、横山選手がトップで5得点。鈴木陽選手と滝川選手が3得点。これでは勝つのは難しい。しかも3人とも退団してしまい、得点に関しては来年に向けての継続性はゼロに等しい状態となる。ひとつ光明があったとすれば、シーズン終盤になっての鈴木陽選手の得点率増加。9月以降の得点ペースは横山選手を上回り、また長身の割にヘディングでの得点が少なかった彼女が、ノジマ戦、セレッソL戦、メニーナ戦とヘディングで得点したのはFWとしての進歩が見える。海外挑戦を掲げた彼女が成功するには、得点パターンの幅を拡げた今の勢いを持続できるかどうかも大きなポイントとなるはず。

アシスト。ゴールパターンとリーグ公式記録を参照しつつ独自計算。

得点が少ないのでアシストも少なくなるが、全公式戦合わせてのトップが横山選手の5アシストというのは少ない。出場試合のCK大部分と近距離のFKも蹴っているのだから尚更。余談だが、横山選手のセットプレーの直接アシストは、恐らくドイツからの帰国後、先日の皇后杯でのCKから野口選手がヘディングで決めたものが唯一。合わせる方の問題もあるが、FK、CKが得点に結び付かないなら、相手はファールで止めてもリスクが少ないので削りやすくもなる。直接FKは2点?決めてはいるが、1シーズンに1度程度であればそれほどの怖さはなくなってしまう。また、鈴木陽選手もアシストは少ない。昨年も今年も、ワンツーの壁となった1アシストのみ。

前年は、中野選手が8アシスト、途中出場の多かった神田選手が5アシスト。この2人は共にFKのキッカーを務められる選手だし、実際試合でも蹴っていた。得点のお膳立てをしてくれる正確なパスの出し手が抜けたのも響いたか。


守備に関しては、公式戦全30試合だと48失点(平均1.6)、リーグ戦限定だと18試合26失点(平均1.44)。数字的にはやや悪い程度(順位が上のノジマステラや仙台Lと比べて、得点数は同じで失点は少ない)だが、ここぞという場面や絶対に負けてはいけない試合で守備のミスが出ることが多かった。野口選手は何度も判断ミスを一刀両断や週パルのネタにされ、大河内選手はパスを出す前に持ち過ぎて手詰まりになりボールロストする場面が多かった。ただ、これは当人のミスや判断の遅さもあるけど、パスの受け手の動きの無さ、ワンパターン、出してもただ戻して状況を悪くするだけという悪循環の中で起こる「最後の局面」とも言える。

何人かの人が(私も含めて)今シーズン内容的に一番良かった試合に挙げた、4月7日のベレーザ戦。相手が代表で何人もいなかった(パルLの離脱は横山選手のみ)とはいえ、田中美南選手や岩清水選手、土光選手らを中心にそれでも格上感があったベレーザ相手に、パルセイロレディースの選手は、良く動いた。先制点も、國澤選手が味方のワンツーに割って入るような意外な飛び出しでGKと1対1に持ち込んだ。追加点も、カウンターからドリブルで前に持ち出した滝川選手が中央からミドル。ダメ押しもカウンターから濱本選手が右からミドル。次の日体大戦(2-3敗戦)でハットトリックを決めた児野楓香選手がコメントで言及してくれたほどだった↓

寄せも速く、皆が前を向いて仕掛けるスタイル。

シーズン当初、本田監督が目指したスタイルだったはずなのに、どこへ忘れてきてしまったんだろう・・・?

寄せが遅く、たまに中途半端にチェイシングしては簡単に躱される。一人一人の行動範囲が狭く、パスを貰おうとする動きも、ボール貰ってからの仕掛けも少ない。自分が楽な(失わなくて済む)パスを選択した結果、パスを貰った先がどんどん苦しくなる。

原因が思い当たらない訳ではない。ただ、これを書くかどうかは微妙。とりあえず今日はここまで。

下忍のAC長野パルセイロレディース応援ブログ2冊目

続・AC長野パルセイロレディースを応援するブログ

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