今週の土日、パルセイロレディースは抜け番でリーグカップの試合がありません。
そんな週に、関東女子サッカーリーグ(KLSL)1部は、後半戦がスタート。前期とはホーム&アウェーを逆にした、全7試合が行われます。6月後半~8月まで試合があり、最終節は12月に飛ぶ変則日程。毎年そうだと思いますが、何か理由があるのでしょうね。
前半戦を得失点差ながら首位で折り返すことになった、群馬FCホワイトスター。前半戦を振り返りながら、後期の展望も見ていきたいと思います。
マッチデープログラムにデカデカと書いてあるんで隠す必要もないかと思いますが、群馬FCホワイトスターのスターティングフォーメーションは、全試合一貫して3-5-2。そこに選手交代を加味しながら、試合中に4-4-2に変化するパターンもあります。
※以下、試合中の画像を使わせていただきます。問題あればご連絡ください。
GKは、開幕戦を除き背番号1小髙選手が先発。
世代別日本代表にも名を連ね、高校時代に二度日本一にも輝いた実績もさることながら、4年ほどプレーしていなかったとは思えないほど活き活きとプレー。シュートセービングだけでなく、エリア外まで飛び出してのクリアやロングフィードで足元の技術の高さも見せ、「超攻撃的サッカー」を標榜する夫馬監督の今年の戦術に欠かせない選手となりつつあります。もう1人のGK内藤選手もロングフィードを得意としていて、どちらのGKが出ても、組み立てに積極的に参加出来るのも特徴だと思います。ホワイトスターのバックパスは逃げにあらず、最前線へのショートカットにもなり得る手段です。
3バックの中央に君臨し、キャプテンも務める背番号10相沢選手。
元々は中盤の司令塔であり、今シーズン開幕前にCBにコンバート。所謂リベロに近い存在で、長短のパスを駆使しながら、試合展開によっては中盤にポジションを上げ攻撃の采配も担う。レッズレディースユース戦では、30mはあろうかというロングシュートを突き刺しました。
主に3バックの右を担う、背番号4倉谷選手。
高さも速さもあり、積極的な攻撃参加も持ち味。中距離のFKを担当し、直接狙う事も。尚美学園大学戦ではゴール前に顔を出し、今期初ゴール。
主に3バックの左を担う、背番号19関口選手。
左利きなので左の守備はスムーズ。またいつの間にかスルスルと上がっていくオーバーラップやドリブルも持ち味。早稲田大学戦では左サイドを駆け上がり決勝点、尚美学園大学戦では超ロングシュートを決めるなど攻撃性能も抜群。
CBの3人は、共に長距離のシュートやオーバーラップを得意とし、それぞれがセットプレー以外で得点しているというのはかなり珍しい事だと思います。この3CBの攻撃力の高さが、そのままホワイトスターのスタイルなのかもしれません。
中盤の5人は、中央は試合によって流動的。左右両翼はほぼ固定。
中央でチーム全体のリンクマンとなる、背番号7新井選手。
攻撃的なチームの中で、バランスや被カウンター時を想定したポジショニングでチームの守備を担う、縁の下の力持ち的な存在かな。お仕事の都合での欠場もありましたが、ここ3試合はスタメンで出場しています。
圧倒的な運動量で攻守に顔を出す、背番号6高塚選手。
守備でのチェイシング、攻撃でのドリブルでチームの攻撃を活性化しつつ、こぼれ球にもいち早く反応する中盤の要。尚美学園大学戦ではポジションを一列前に上げて得点するなど、アタッカーとしても機能することを見せました。
右ウイングを担う、背番号3目黒選手。
スピードとキレでタテに勝負する生粋のサイドアタッカー。
前期2得点と、突破してのクロスだけでなく自身も得点しています。
左ウイングを担う、背番号17牧井選手。
右の目黒選手とは異なり、ドリブルテクニックとコンビネーションでの崩しを得意とし、より敵陣深くまで持ち込んでの折り返しを得意としています。
背番号5甲斐選手。
ケガから復帰し、前期最終戦で初先発。万全なら中央を支配できる存在。甲斐選手がどこまで復調するかも、後期の見所のひとつです。
背番号20間庭選手。
U-15出身で現役高校生、ホワイトスターの至宝。2トップ以外ではチーム最上位の3得点。特にアウェー開幕戦での2得点は強烈な印象を残しました。
そして、攻撃サッカーのフィニッシュを担う強力ツートップ。
背番号11佐藤選手。
抜群の決定力とスピードを武器に、得点ランキングリーグトップタイの6得点。恐らくマークが厳しくなるであろう後期、それでも、自慢の加速力でDFを置き去りに出来るかどうか。
2トップの一角、背番号18兼重選手。
ポストプレーやミドルシュートも得意とする万能型。また、多少強引でもシュートまでゴリ押し出来るパワープレーも魅力のひとつ。前期は4得点。
他にも、4試合に先発し1得点の背番号9向井選手、同じく1得点の背番号14山里選手など、リザーブ選手も充実しつつあります。
後期の趨勢を決める大一番になりそうなのは、6/30にアウェーの対戦となる早稲田大学戦。前期は前橋での試合、2-1でホワイトスター勝利。アウェーで引き分け以上なら優勝が見えてくるはず。あと、ホーム開催で重要なのは7/7ジェフレディースU18戦。7試合で失点わずか3と鉄壁の守備を誇る相手に、リーグ随一の攻撃力を誇るホワイトスターがどう攻めるか。ちなみにホワイトスターは前期7試合全てで得点しています。
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