2019年9月22日、横浜市三ツ沢公園陸上競技場を会場に、
2019なでしこリーグ1部第13節
日体大FIELDS横浜vsAC長野パルセイロレディース
の試合が、13時キックオフで開催されました。
間違えて、総合球技場の方の駐車場に行ってしまったのは内緒です(笑)陸上競技場の方は初めてだったんで入口が分からなかったのですが、ひとつ隣の駐車場に移動したら、すぐ目の前がチケット売り場&入口でした。
日体大FIELDS横浜さんは部員が多く、チケット売りや中の売店も選手が入っています。リーグカップの時はグッズ売り場に児野選手がいました。お昼はスタグルにしようと思っていたのですが、江崎選手の実家「春華苑」さんの限定油淋鶏弁当は早くも売り切れのようで、お隣のAobaPlaZaさんの「唐揚げ丼」をいただきました。
唐揚げが多く、なかなか肉肉しい丼ものです(笑)ご飯と唐揚げの間に海苔が敷いてあるのですが、これはご飯を分けにくくしていて私的にはいらないかなあ。酸味のあるタレは美味しかったです。
両チーム、グラウンドに登場してアップ開始。
AC長野パルセイロレディース、本田監督。
前日のローカル新聞記事では「布陣を元に戻し挑む」と書いてありましたが、蓋を開けてみれば3バックは続行。ただし人の並びは変えてきました。
パルセイロレディース側の応援。この時はまだ人数は少なかったですが、試合開始時は倍以上いた感じがしました。ゴール裏の方々を含む長野からの応援組、遠方から長野Uスタジアムに来て応援してくれる長野以外の方に加え、久々に会う方、初めて見る方(関東でパルセイロレディースを応援してくれる方、関東出身選手の身内・関係者など)もかなりの数いました。後半戦3戦3連敗、その前も含めると引き分け挟んで7連敗(××××△△×××)とシーズン前予想以上の厳しい状況に、多くの方が心配し、後押ししに来てくれたように感じました。
全体練習開始前の円陣。帯同していた滝川選手も急遽呼ばれていました。
試合前練習。
ユニフォームに着替え、集合写真。
試合前円陣。
両チームスタメン。大黒柱でもある横山選手がかなり低い位置取りとなり、前半のシュート数は4本対2本で長野の方が多くても、実際スムーズにパスが回りチャンスを作っていたのは日体大の方でした。日体大は前線の嶋田選手と低めの位置の今井選手を中心に良くボールが動き、長野はこの試合を落とせないという硬さと、日体大の攻撃が一方のサイドに偏る傾向があり、横山選手が劣勢なサイドの守備のフォローに回る場面も多く見られました。長野は鈴木陽選手の飛び出しや横山選手のFKなどがありましたが決定機とまではいかず、前半はスコアレスで終了。
後半開始前、原選手に代わって巴月選手が交代出場。原選手が特別悪いようには見えませんでしたが、サイドの守備で多少疲れが出ていたことや出場試合が多いことも加味されてでしょうか。中盤に巴月選手。更に横山選手がポジションを上げました。これがチームの動きを劇的に変えます。巴月選手は、今シーズン試合で見た中では恐らく一番の出来。大久保選手と共に3バックの前の防波堤となり、鋭い出足と強いチェックで相手の攻撃を潰していきます。日体大のペースが前半に比べて落ちたのもあり、後半は長野優勢で試合が進みます。
均衡が破れたのは58分。CB野口選手が相手をチェックし、こぼれたボールは横山選手の足元へ。ここから横山選手がドリブルで中盤を切り裂き、最後はフェイントで2人をかわしてミドルシュート。ゴール左上に突き刺さり、パルセイロレディースが先制しました。決して本調子ではないように見えた横山選手ですが、ここはきっちり決めてなでしこリーグ通算100得点を達成。
更に74分、大久保選手が中盤で奪ってドリブル、鈴木陽選手にパス。鈴木陽選手は左サイドから中央の横山選手へ。引き付けてのワンツーの形で鈴木選手にパスが戻り、ゴール左隅へのシュートが決まり、追加点。鈴木陽選手にとっては昨年6月3日のアウェージェフレディース戦以来、約1年3ヶ月振りのリーグ戦での得点。今月20才になった次世代ストライカーが、ようやく戻ってきました。
入場者数は415人。半分くらいはパルセイロ側にいたんではないかというほど、アウェー側に人がいました。
更に84分には、三谷選手→横山選手と繋ぎ、鈴木陽選手にラストパスが渡ります。冷静にGKの動きを確認して放ったシュートは、ゴールバーの下を叩いてネットに吸い込まれました。最初の得点で喜ぶのが長いと主審に注意?されていた鈴木陽選手、またリザーブ組とハイタッチ・・・と思ったらそのまま給水タイム+交代だったようです。この日は気温が公式記録で27.9℃とこの時期としては暑く、前半と後半にそれぞれ1回の給水タイムが設けられていました。
試合はそのまま0-3、アウェーのパルセイロレディースが勝利。1部残留に向けて本当に貴重な勝ち点3を手に入れました。喜びの笑顔の中で、列を離れる時の横山選手にはプレッシャーから解放された安堵の表情に見えました。
その後、公式カメラマンさんや滝川選手に水をかけたり・・・
集合写真でも滝川選手にいたずらしたり、喜んでいる一面も見せていました。
4か月ぶりの勝利。最後の勝利の時は横山選手はワールドカップで不在、同じ三ツ沢でのリーグカップ日体大F戦でした。横山選手がパルセイロレディースで勝利のホイッスルを聴いたのは、ロスタイムに自ら決勝点を決めた5月6日のアウェー仙台戦ですから、他の選手より長い期間、勝っていなかったことに。
本当に、久々の勝利でした。それは監督やコーチ、そしてサポーターにとっても。
GK池ヶ谷選手。試合開始早々の大ピンチなど、前半は危ない場面もありましたが、体を張った守備を見せた池ヶ谷選手始め守備陣の奮闘で前半を無失点で耐えていなければ、後半の反撃はこれほどスムーズにはいかなかったと思います。その意味で、前半のMVP。
後半のMVPにも推したいくらいの素晴らしいプレーだった巴月選手と、試合を決定づける2得点を決めた鈴木陽選手。巴月選手は守備に関しては、相手のペースが落ちたのを差し引いても満点に近い出来に感じました。陽選手は、復帰後にリーグカップのベレーザ戦でまさかのシチュエーションから1点取ってはいたものの、リーグ戦の勝ち点に直接結び付くゴールは久しぶり。久し振りにスッキリ明るく喜べる鈴木陽選手を見れて良かったです。
4ケ月前に勝利した時は、鈴木陽選手のアシストを受けて決勝点を決めた滝川結女選手。
今月になってケガがアナウンスされ、まだ後半戦の出場はないですが、ムードメーカーとしてチームを鼓舞。というか先輩にいじられる役目(笑)無理はしてほしくないけど、強くなって、チームをプレーでも笑顔でも明るくできる滝川選手が戻ってくることを期待しています。
次の試合は、9月29日17時キックオフ、長野Uスタジアム。
相手は、同じく獅子をエンブレムに纏う、強豪INAC神戸レオネッサ。
INACにとっても上位争いに踏み止まる大事な一戦。パルセイロレディースにとっては、残留に向けて勝ち点1でも欲しい更に大事な一戦。日曜夕方開催ですが、お時間ある方は是非スタジアムに、試合を観に来てください。
0コメント