ホワイトスター、ホーム初勝利

2021年5月2日、 アースケア敷島サッカー・ラグビー場を会場に、

2021プレナスなでしこリーグ2部 第4節

バニーズ群馬FCホワイトスターvs吉備国際大学Charme岡山高梁

の試合が、11時キックオフで開催されました。

気温 21.1℃ 湿度 20% WBGT 12.6℃

と公式記録にはありますが、噓でしょと思うほどこの日は日差しが強く、メインスタンドは屋根の下にいない人の8割が半袖。残り2割は多分脱げない長袖を着てきた人。私も腕まくりしてました。

バニーズ群馬FCホワイトスターの練習風景。長閑な春の午前・・・という訳には行かず、前述の強い日差しの他に、結構強めの風が吹いていました。


入場、整列、円陣。

11時のキックオフに合わせる為、選手が散開してからキックオフまで暫く時間がありました。

バニーズ群馬FCホワイトスターのホームゲームは、この日も合わせて2試合共に自前の中継。ローカルCM(チームスポンサー)あり、聞き易い実況あり、現場に来られない方もそれこそテレビ中継を見るような感覚でYouTube観戦が出来ます。試合後も見ることができますので、この記事で興味を持った方は是非フルタイムご覧ください。

忙しい方向けにゴールシーンハイライト。3分弱。

一進一退の攻防の中、先制したのはシャルム。

積極的に裏を狙っていた11番の西村留亜選手が、バニーズCBの対応ミスもあり一気に裏に抜け出してGKと1対1に。これを落ち着いて決めました。この後、更に西村選手が抜け出して再び1対1になる場面があったり、逆にバニーズの佐藤選手のシュートがバー直撃したり双方共にチャンスはありましたが、ここで0-2になっていたら最終スコアが逆になっていた可能性もあったと思います。GK小高選手を中心に、前半を1失点で耐えたのも大きかったと思います。

当日のツイート見ると、野田監督が相当イライラしていたのを思い出します笑。

ハーフタイム、キャプテンのFW相沢優里選手とDF瀧澤沙樹選手を下げ、MF前川望愛選手とDF関口真由選手を投入。FWには佐藤亜実選手を一列上げ、中盤は小松選手を中央から右に、前川選手が中央に。DFは先発で残った3人が右に詰め、関口選手が左SBに。前線の基準タイプの相沢選手に若干疲れが見えたのと、力で互角以上に戦っていた相手CBに対して佐藤選手を真ん中に動かすことで、こちらも裏抜けやってやろうという意図と、パワー勝負からスピード勝負への切り替えの意図があったかなと推測します。逆に守備では、スピードのある関口選手を入れることで守備のスピードや守備範囲を上げて裏抜けに対応しようということかなと。後半からのゲームキャプテンは高塚綾音選手が務めていました。

同点弾は公式記録だと51分。FW佐藤亜実選手が相手DFラインの裏に落ちるパス。これに反応したFW兼重紗里選手が追ってきたDFを振り切ってシュート。GKに弾かれるもののこぼれ球を冷静に詰めて試合を振り出しに戻します。2019年の関東女子1部リーグでは兼重選手が得点王、1ゴール差の3位に佐藤選手と得点を量産した2トップ。久々のFWコンビが早速結果を出しました。

逆転弾は54分。味方DFラインからのクリアボールをMF高塚選手がダイレクトで相手DFライン裏に浮き球のパス。昔「ウチの犬より速い」と観客に賞されたFW佐藤選手がスピードにモノを言わせてボールに追いつき、GKとの1対1を制しました。

66分には、相手のクリアを高塚選手が体で防いでこぼれ球になったところを前川選手が右足一閃。数人いた間を切り裂いたシュートは左ポストに当たって右ネットに入る、GKにはノーチャンスのスーパーゴール。バニーズ群馬FCホワイトスターにとってはダメ押し・・・になるはずでしたが。

77分。今度はシャルムの選手がクリアをスライディングで防ぎこぼれ球に。これをFW西村選手がダイレクトで得意の左足シュート。強烈な軌道(風の影響もあったか)のシュートが突き刺さりました。5分前には相手の決定的なシュートを横っ飛びで弾いたGK小高選手もこれは止められず。試合の行方がまたも分からなくなってきました。

バニーズ群馬FCホワイトスターが突き放したのは85分。右サイドからのパスを佐藤選手がヘディング。これをエリア内右で受けた兼重選手は、浮き球を腿でトラップしながらボールを右方向へ。並走していたDFと左から来たのDF2人が届かない一瞬の死角を作り出し、右足でボレーシュート。これが左サイドネットを揺らし、4-2としました。

DFと並走しながらのボレーや、相手がマークに付いているのにゴールに背を向けながら反転シュート。2019年に何度も兼重選手のゴールを見る中で、相手がいてもお構いなしに自分のタイミングでシュートを打てる柔軟性がこの選手の大きな強みだと思いましたが、その感覚を思い出すゴールでした。

ロスタイムには、途中出場のMF高村英里選手が相手のヘディングクリアをダイレクトでエリア内に蹴り込み、これに反応した兼重選手がトラップ、シュートでダメ押し。

兼重選手のハットトリックの活躍もあり、最終スコア5-2でバニーズ群馬FCホワイトスターの勝利となりました。この日の主審の伊藤さんはなでしこリーグで何度も笛を吹く試合を観ていますが、なでしこリーグの審判の中では威厳もある審判さんだと思います。この日も、前半のシャルムのスローインに対する遅延の警告はちょっと厳しいかなとは思いましたが、ジャッジに関してはストレスなく観戦できました。

試合終了後、いつも通り相沢選手の挨拶。

昔の会場なら良いですが、前橋総合運動公園やこの日の敷島はスタンドとピッチの間が離れているので、挨拶の時点でマイクを用意していただけるとありがたいかなあ・・・。

試合後のインタビューは、野田朱美監督、ハットトリック達成のFW兼重紗里選手、2失点ながらそれ以上に防いだGK小高愛理選手の3人。結果だけ見ると大味な試合に見えますが、シャルムのGK杉野選手も後半27分のピンチを横っ飛びでセーブしたり、緊張感のある良い試合だったと思います。

攻守のMVP、インタビュー後にスタンドから撮らせていただきました。

これで4戦して2勝2分け、2部で唯一の無敗チームとなったバニーズ群馬FCホワイトスター。現在勝ち点8、首位とは1差の2位。3勝1敗で首位の福岡Jアンクラス(超因縁の相手)、勝ち点7で3位につけるアカデミーとアスレジーナの静岡2チームを含めた4チームが上位争いとなりそう。

次の試合は5月15日土曜日、14時から。同じくアースケア敷島サッカー・ラグビー場で行われます。優勝争い、そしてこんなに面白い試合をするチームです。地元の方は是非一度現地で観戦していただき、遠くの方はYouTubeで観戦しつつ、楽しんでいただければと思います。

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